踏切近くの アパートに二人で住んでた 東の窓から見える公園のひときわ大きな桜の木に春を見たような気がした 午後に僕はドーナツを頬張って お茶を飲んだドシラソファミレド音階をたどるようにただ流れに逆らわず 過ぎていく日々を思うひらり ひらり 記憶を掠めながら小さな桃色の花びらが 風に乗って宛もなくどこかに旅立つのを見送る僕の 思い出にはいつも桜の花が咲いてる。
[前頁] [どるとるの部屋] [次頁]