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どるとるの部屋


[8004] 風になりたい
詩人:どるとる [投票][編集]


あれから どれくらいの春が過ぎたかな
色褪せたベンチのように 座る人もなく

ただ忘れられるのを待つように
胸の奥に たたずむ思い出が涙に濡れてる

今年も春になれば桜の花が 公園通りを
あざやかに 染め上げてくれるだろう

忘れるための思い出ならば
積み重ねる意味などなくて
でもあなたのあの笑顔を僕は
忘れるために 記憶に刻んだんじゃない

痛みは消えないよ それでもあなたとの
思い出を抱いたまま風になりたい。

2016/07/03 (Sun)

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