ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 初恋

どるとるの部屋


[8032] 初恋
詩人:どるとる [投票][編集]


遠い昔の忘れたはずの恋を 静かに 思い出す 初恋はいつだったかな
多分気づきさえもしなかったんだろう
でもなんとなく
この胸が焦がれた
感覚を その時は覚えたはずだ

遠くて近い距離からただ眺めているだけの
とても 弱気な恋をしていたような気がする
同じ喫茶店に入って 同じ珈琲を頼んだ
たまたまを装って

恋をしたら 伝えなきゃそれは 恋じゃないのかな
伝えないままの恋もまた 恋ならいいな

抱く気持ちは 優しくこの胸を滑り落ち
やがて僕から離れてくまで この痛みを忘れないでいよう。

2016/07/09 (Sat)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -