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どるとるの部屋


[8034] 名前のない歌
詩人:どるとる [投票][編集]


人混みに紛れ さまようように歩いた
夕暮れの街は 誰もを寂しくさせる

帰路に着いたのは 随分暗くなってからで
道しるべは月の明かりくらいだったよ

「なんのために 生きているんだろう」
目的意識もないままに 今日も 僕は生きている

与えられた命を 粗末にする人もいる
人生をまっとうする人もいる

僕はどっちだろう いつまで生きれるかな
残された時間で足りるかな

あとどれくらい今日と同じように
泣いたり笑ったりできるだろう

星を数えながら 帰り道を 歩いた
寂しさをごまかせるほど器用じゃない

好きなあの歌を口ずさみながら
負けそうになるのをこらえてる

「僕は誰のために生きているんだろう」
生きる理由なんて必要なかったはずなのに今さら欲しがる

人を容易く 殺めるような人もいる
自分を省みず人を助ける人もいる

僕はどっちだろう 正しくあれるかな
間違ってないと 言えるかな

あとどれくらい今日と同じように
人の優しさにふれることができるだろう

意味がないと 吐き捨てたのは
いつか宝物と呼んでいた思い出

なくしただけで 大切なものは
すぐに 要らなくなるのかな
それではあまりに悲しすぎるよ

与えられた命を 粗末にする人もいる
人生をまっとうする人もいる

僕はどっちだろう いつまで生きれるかな
残された時間で足りるかな

あとどれくらい今日と同じように
泣いたり笑ったりできるだろう。

2016/07/09 (Sat)

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