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どるとるの部屋


[8042] 約束
詩人:どるとる [投票][編集]


擬音の街を抜け出そう
雨が 降る音にさえ
鼓膜は ふるえて
それが音になり声になり 届くよ

上も下もなく
空と地面があるだけの世界で
僕らの正しさはいつも曖昧だ

雲間に消えた飛行機の行方
空白の数時間

季節は夏だ どおりで暑いはずだ
やまない蝉しぐれ 乾いてはにじむ汗

廃線になったレールを辿る少年
日陰から日陰へ 飛び移る猫

お暇なら 僕の膝の上においでよ
日向ぼっこ つかの間に見た夢

外は炎天下 うだるような暑さ
景色が ぼやけてく

風鈴の音に目を覚ます
畳の上

夜になったら花火をしよう
約束ね 指切りした帰り道。

2016/07/12 (Tue)

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