ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 渚

どるとるの部屋


[8065] 
詩人:どるとる [投票][編集]


忘れないよ 君と過ごした月日を
宝物みたいに しまってるよ胸に

電車の一番後ろの車両に乗って
景色を飛ばす 二人は風になる

幻になろうよ この世界のどこからも
消えてしまって 地図上からも消えよう

ひと夏だけのロマンス抱きしめて
青い渚に ビニールプールは似合わない

ビーチパラソル 砂浜でトロピカルジュース
白い帆を 立てた舟

絵日記いっぱいに描かれた空の青
遮るもののない 空の向こうへ

先の尖った貝殻も
時の形に 渦巻いて
潮騒の声を聞く
遠くで波が打ち寄せ
心だけ少年に帰る

幻になろうよ この世界のどこからも
消えてしまって 地図上からも消えよう

絵日記いっぱいに描かれた空の青
遮るもののない 空の向こうへ。

2016/07/19 (Tue)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -