詩人:どるとる | [投票][編集] |
廃線になったレールをたどって
たどり着く先を 僕は知っている
途中まで読んで放り出した小説の
続きを読むようにあきらめた夢を
もう一度追いかける旅に出かけよう
目も覚めるような 青い空が
いつでもそこには見えていたのに
いつからか 自分を信じることを
馬鹿馬鹿しくなってやめてしまった
窓から見える 巨大なスクリーンに
映し出された 星の名前を僕は知らない
だから 教えてよ 知らないすべてを
くだらないことも道しるべになっていく
光の瞬く速度に追いつきたくて
走ってみたけど 風さえつかまえられない
長い長い 夏休みに描いた絵日記の
下手くそな絵と「楽しかったです」だけの つたない感想
きれいなものは宝石じゃなくても
僕の中にもちゃんと光っていて
それが未来を照らしているとも知らず
鼻で笑っていた昨日の僕らがいた
始まり終わるすべてにある命
傷つきながら探してるよその意味を
いつか 教えてよ 君のすべてを
今のすべてが想い出になっていく
まばたきしてる間に変わってく世界
少しも目をそらせない
僕は耳をすましてる
知らない何処かの誰かの 声に
目も覚めるような 青い空が
いつでもそこには見えていたのに
いつからか 自分を信じることを
馬鹿馬鹿しくなってやめてしまった
窓から見える 巨大なスクリーンに
映し出された 星の名前を僕は知らない
だから 教えてよ 知らないすべてを
くだらないことも道しるべになっていく。