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どるとるの部屋


[8095] 夜明け前
詩人:どるとる [投票][編集]


難なくかわした 誰かのつまらない自慢話
午後から降り出した雨はどうやら明日の朝には 降りやんでしまうらしい

夜明けを 待ちくたびれたような世界が
誰かの涙を何も言わずに見つめてる

ふいに生まれた愛しさや切なさなんかを
僕は 拭いきれずに今もこの胸に抱えてる

通りすぎてく雨 未来の展望を浮かべながら
明日のこと 考えたらもう眠れない夜明け前

宿題を片づけて テーブルに広げた世界地図
僕らは探したよ この世界のどこかにあるイメージにあるような場所を

読みたい小説も 観たい映画もないから退屈をもて余したまま時間が過ぎるのを待ってる

たまに 気づくとひどく落ち込むことがある
その理由を僕は痛いほど知っている

天気予報は見事に外れて すぐに止んでしまった
星が近く見えるほどほら 晴れた夜がある

誰かが描いた 夢を
憧れてばかりだった
僕は もういないよ
新しい道を開拓
僕は この目で すべてを見届けよう

ふいに生まれた愛しさや切なさなんかを
僕は 拭いきれずに今もこの胸に抱えてる

通りすぎてく雨 未来の展望を浮かべながら
明日のこと 考えたらもう眠れない夜明け前。

2016/07/26 (Tue)

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