詩人:どるとる | [投票][編集] |
それは僕を 困らせまいとする
君の決死の強がりなんだろう
優しさは時に とても悲しくて
心に深い傷を負わせるから
神社の長い石段を上るとき
すれ違った 子供たちに僕は
あの頃の僕と君を重ねて見てた
どんなときも 二人だからできたことがある
それはきっと恋なんかじゃなくて
なんとなく 曖昧なものだったのだろう
明日もまた会えるって疑いようもなく
そう思ってた僕らに突然訪れた別れ
それは夏の暑さが 見せた幻なんだろうか
君が好きと気づいたときに終わった恋
指切りして 簡単に破ったり守ったり
できる約束なら いいのにね
約束をすることもしなかったのは
する必要がなかったからだろう
映画のラストシーンを飾るように
雨は降る 咲き乱れる傘の花
その中の一つに君はいるのかな
見つけられるはず これがもしも運命なら
世界でたった一人を 愛するなら君以外にいないよ
多分そんなことを伝えるために
僕はあなたを思い続けていたのだろう
僕は果たして夢を見ていたのだろうか
覚めてしまえば ふれることさえかなわない
もしも大人になっても気持ちが
今と変わってなかったら
その時は 恋人になろうって約束した
あの日を僕はまだ消せずにいる
だってまだ僕の中には君への思いがあるから
それはきっと恋なんかじゃなくて
なんとなく 曖昧なものだったのだろう
明日もまた会えるって疑いようもなく
そう思ってた僕らに突然訪れた別れ
それは夏の暑さが 見せた幻なんだろうか
君が好きと気づいたときに終わった恋
多分僕が生まれて初めて 味わった恋。