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どるとるの部屋


[8130] 道しるべ
詩人:どるとる [投票][編集]


あの夜空に輝く星の数だけある命の異なる輝きや 注意しなければ
聞こえないささやきに気づいたら その時は僕のすべてをあげるよ

あなたはいつでも信じてる
自分自身とこの世界を
でもそれが時々 疑わしくなる
複数ある正しさを
ひとつに絞ろうとするから きっと
僕は いつまでも悪者になれない

それがあなたが選んだことならば
間違いなんてこの世界には
ひとつたりとも存在しないのだろう

出来合いの物差しなんか 捨ててしまって
思ったように 生きていこうと決めた
迷ったその時には道を引き返せばいい

駅前通り 人混みの中に探した 人肌のぬくもり あなたの背中
寂しいときには強がらずに 涙を見せてと君を見本を見せた

目を閉じても消えない あなたの笑顔
大好きだと 確かめたら夜を渡る船に乗って 遠い夜明けを目指そう

それがあなたが選んだことならば
間違いなんてこの世界には
ひとつたりとも存在しないのだろう

出来合いの物差しなんか 捨ててしまって
思ったように 生きていこうと決めた
迷ったその時には道を引き返せばいい

優しさなんか いらないから
暗い海に差し込む灯台の明かりのような眼差しをください
それを道しるべにして
これから先 僕は生きていく
あなたのいない場所で。

2016/08/04 (Thu)

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