ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 未来に花束を

どるとるの部屋


[8141] 未来に花束を
詩人:どるとる [投票][編集]


かれこれどれくらいの時間が経ったかな
数十年前、この世界に 生を受けてから

季節は幾度も巡り 歳もだいぶとりました
悲しみに泣き喜びに笑ってきました

愛する人がいて
その人に愛されて
明日へと続いていく日々

誰にもただひとつあるはずの
揺るがない未来がもしもあるのなら

その未来に向かってゆくことが
生きる意味になると信じてる

たくさんの思い出を束ねた
花束を手に未来に向かってまっしぐら

進むべき方角は一本道だから迷わない

でも生き方ひとつで道はいくらでも増える

雨に降られた日 陽射しに焼かれた日

人生の大事な場面には必ずあなたがいた

つないだ手から 伝わるぬくもり
本当に大事なものが何かに気づく

誉められるような生き方なんか
できなくていい でも何かひとつでも

自分を好きになれる 輝くものを
手にするために 生きていくのも悪くない

形あるものじゃなく目には見えない
花束を 未来に持って行こうと決めた

嘘もついたし さんざんずるもした
もういいだろうと思った
抱いた 痛みは僕に残された 最後の希望だ
背負った傷痕は やがて僕の誇りに変わる

誰にもただひとつあるはずの
揺るがない未来がもしもあるのなら

その未来に向かってゆくことが
生きる意味になると信じてる

たくさんの思い出を束ねた
花束を手に未来に向かってまっしぐら。

2016/08/10 (Wed)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -