詩人:どるとる | [投票][編集] |
夕暮れには 誰もが同じ色に染まるんだ
君は何かを言おうとしてすぐ口をつぐんだ
足元に揺れる 影が背伸びをしたら
君は僕の手を引いて帰りたくないと 駄々をこねた
君の涙の理由を 知ろうとして
少しだけ焦った僕は
君にいつになくきつくあたってしまった
わからない気持ちをわかろうとするときには
傷つきあわなければ 見えないものもあるんだよと
その時はじめてわかった気がするよ
僕は 離れそうな手を もう一度
引き寄せて ギュッと握りしめた
その痛みが 伝えてくれる僕の気持ちを
暮れてく街並み 近づく夕闇 せまる夜
すべてをわかりあえないことなんて
最初から わかってた筈なのに
わかりあえないことから目をそらせなかった
僕が描いてる幸せは君は笑ってる毎日
所詮イメージだからすべてその通りにはならない
だから妥協することを覚えて さらりと流す不理解
「ヤッタヤラレタ」
僕と彼女の毎日は不埒で 節操なく
ただ、求めあうだけに時間は過ぎる
互いの体の痣の形やその位置まで
知ってる仲にもう なってしまった
そこに 「遠慮」なんて無粋だろう
君の涙の理由を 知ろうとして
少しだけ焦った僕は
君にいつになくきつくあたってしまった
わからない気持ちをわかろうとするときには
傷つきあわなければ 見えないものもあるんだよと
その時はじめてわかった気がするよ。