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どるとるの部屋


[8174] 夏の贈り物
詩人:どるとる [投票][編集]


ぐるぐると回る観覧車のそれだ
僕の思いはゴンドラのひとつに乗ってる

届くかなこの距離を飛び越えて
つま先から踏み出す未来輝いて

目を閉じて描く それぞれの夏に会いにゆく

絵日記の中にあるような夏に会いたいんだ

畦道に 陽射しの雨が降り注ぐ
神社の長い階段を軽々のぼる

入道雲が 大きく広がってる
過ぎてく景色を ファインダーに閉じ込めた

少年の瞳に咲いた 花火の音と光

けっして戻らない夏に僕は今いるんだ

空はただ青く
昨日も今日も境目のない

地平線も曖昧な この場所から
僕は 何を見ていたんだろう
遠くなる光

目を閉じて描く それぞれの夏に会いにゆく

絵日記の中にあるような夏に会いたいんだ

鑓水の中に生まれた虹
形のない
目には見えない何かを
僕は受け取ったんだ
それが夏の贈り物。

2016/08/20 (Sat)

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