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どるとるの部屋


[8207] 運命の人
詩人:どるとる [投票][編集]


雨の降る 街並みに思い出がよぎる
いつの間にか なくした大切な気持ち

忘れようとしていることに気づいて
寂しくなって開いた傘で泣き顔を隠した

どこかにいるはずの運命の人と
今日もしかしたら すれ違っていた

そんなこと あるはずないと笑って
人は 側にある優しさに愛を求めるのかな

でもあなたが今 抱きしめてるのは
本当に あなたが求めていた人ですか?

悲しい映画を観たあとに悲しくなって
散々泣いたけどあらすじは覚えてない

他人の悲しみに気をとられているほど
暇じゃないのと 背中向けて 泣いた昨日

言葉が 雨になって降る日曜日
その場しのぎの喜びに安らぎはない

悲しみは避けられない運命と笑って
せめてこの街を雨から守る傘があれば

君が泣くことも ないのにね
僕はなんて役立たずなんだろう

ずっと昔から 探していた気がする
運命の人との出会いを期待してた

宛のない夢や希望で
不安を振りほどいて
無理やり笑ってた

でも涙を流しても
そろそろ良さそうさ

どこかにいるはずの運命の人と
今日もしかしたら すれ違っていた

そんなこと あるはずないと笑って
人は 側にある優しさに愛を求めるのかな

でもあなたが今 抱きしめてるのは
本当に あなたが求めていた人ですか?

優しいだけの 愛なんていらないよ
あなたの運命の人は 私じゃない
私の運命の人もあなたじゃない
だからさよならしよう。

2016/09/04 (Sun)

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