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どるとるの部屋


[8237] 365日の観覧車
詩人:どるとる [投票][編集]


東京に行った君は 今年こそ帰って来るだろうか
お父さんも 喧嘩する相手がいないと寂しがってる

あなたは何を悲しみそして何に笑うのだろう

遠く離れたこの街からは
君の毎日が 見えないから
たまには 電話のひとつでもください
段ボールいっぱいの仕送りを送ります
あなたが大好きなみかんと 魚の缶詰め

感謝なんてしなくていいから
あなたの笑った顔が見たいな
離れててもあなたは私の 家族の一人

一年365日もあるんだね 考えてみればすごいことだ
遊園地にある観覧車の一周と少し似ている

好きな人はできましたか?優しい人ですか?

離れてみると お互いに 今までは見えなかった
あなたの存在の 大きさに 気づかされるよ
強がってもやっぱり寂しいものだから
あの日 ふるさとを旅立った君の涙
その背中に 夢を一抱えにして

はじめて親に反抗した日
はじめてお父さんはあなたを殴った
でもあなたの選んだ道は間違いじゃない

必ず夢を叶えて 帰って来るんだと
君を信じてるよと
あなたを 遠くから見守る眼差しがある

遠く離れたこの街からは
君の毎日が 見えないから
たまには 電話のひとつでもください
段ボールいっぱいの仕送りを送ります
あなたが大好きなみかんと 魚の缶詰め

感謝なんてしなくていいから
あなたの笑った顔が見たいな
離れててもあなたは私の 家族の一人。

2016/09/11 (Sun)

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