詩人:どるとる | [投票][編集] |
何も変わらない日の落ちた街並みで
ただ僕は 前に向かって歩いてく
十年前も同じ 夕暮れを見上げてた 誰かの小さな瞳
叶えたい夢はあるかと聞かれて
結局空白のまま 出したアンケート用紙
何をすればいいかもいまいちわからない
見えない明日を探していた
あてもない 僕たちはどう仕様もなく少年だった
大人の 心と子供の容姿を持ち合わせて
どっち付かずの半端なままの僕を
大人にさせていたのはたまにつく嘘と
顔にできた悩みの種のにきびくらいだ
買い食いした 商店会の肉屋のコロッケ
半分こして 君と食べた
人並みに恋をして 幸せだけじゃなく
悲しみにも打ちひしがれた
大好きな歌を真似て作った歌
習いたてのアコースティックギター
夢なんて多分大人になるための口実で
何も出来ない自分を悲観した言い訳で
あてもない僕たちは暇があれば空ばかり見上げていた
大人の狡さと子供の素直さを 持ち合わせて
何が正しく何が間違いなのかを判断する
目を 大人の背中を見て考えていたんだ
たまに見せる弱さが何故か僕には輝いて見えた
優しさや思いやりがないがしろにされてる世の中で
例えば優先席で 自分の前にお年寄りが
立ってるとき 譲れる勇気を持ちたい
たとえ 譲ったときに どんな顔をされようとも
むげになる感謝などこの世の中にはないはずだ
何をすればいいかもいまいちわからない
見えない明日を探していた
あてもない 僕たちはどう仕様もなく少年だった
大人の 心と子供の容姿を持ち合わせて
どっち付かずの半端なままの僕を
大人にさせていたのはたまにつく嘘と
顔にできた悩みの種のにきびくらいだ。