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どるとるの部屋


[8322] オクトーバー
詩人:どるとる [投票][編集]


舞い落ちる 枯れ葉に重ねた
今はもう いない 誰かさんの面影

街は 少しずつ暑さを忘れていくよ

言葉もなく ただ立ち尽くす景色に
僕は流されていく 人混みの中へ

降るような足音に紛れてる
小さな 泣き声を今日 見つけたよ

ずっと 探していたような気がする
優しさを 手にしたオクトーバー

庭でカラカラと風が笑えば
誰もいない 部屋に思い出が帰る

そして懐かしい肌寒さがよみがえる

夕暮れの街は どこかやっぱり寂しくて
だからつないだ手のぬくもりが有難い

今だけは強がらず弱さを見せていいよ
優しい人は すぐそば笑うのです

いつまでも ふれていたいから
時を計る時計なんていらない

忙しさから抜け出せず また一人
黄昏て 見上げた空に 一番星が ひとつ

言葉もなく ただ立ち尽くす景色に
僕は流されていく 人混みの中へ

降るような足音に紛れてる
小さな 泣き声を今日 見つけたよ

ずっと 探していたような気がする
優しさを 手にしたオクトーバー。

2016/10/09 (Sun)

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