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どるとるの部屋


[8357] オレンジデイズ
詩人:どるとる [投票][編集]


砂時計を 抱いた世界が少しずつ
糸を紡ぐように 萎んでいく

誰かが 言いかけた言葉の続きを
つないでいくように雨が降りだした

この道の向こうにはどんな明日が
待っているのかな

暮れかけた 空を見上げながら
誰かを思う 遠くには夕闇が迫る

昨日と変わらない今日を 生きる
振り子細工の 軌道描いて

切なさに焦がれたままの 心は雨上がりを 待っている

少しだけ 熱を帯びて 火照った体は
夕暮れに染まって 眩しさに 目を反らす

誰も見えない明日を 探しながら
最後のひとときを 時間をかけてやり過ごすだけ

暮れかけた 空を見上げながら
誰かを思う 遠くには夕闇が迫る

オレンジデイズ。

2016/10/16 (Sun)

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