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どるとるの部屋


[8356] 君を思うとき君も僕を思ってくれるかな
詩人:どるとる [投票][編集]


眠れない夜には 君に会えないぶんの寂しさを いやというほど感じてる
忙しさに邪魔されて会えない二人は
はけ口のない行き場のない気持ちを
一体どこにやるんだろう

遠く揺れる町明かりが 直ぐそこにある
宛のない雲が 不安を乗せどこか流れてく

煙草を吸い終わるか吸い終わらないかの
間に思ったことだ
僕が君を思うとき
君も僕を思ってくれているかな
そんな小さなシンクロを 期待しながら
風に乗って 消えてく煙を 目で追い掛けた

つながりって 奴はとても卑怯なやつさ
とても優しそうに見えて
実はかなりの 悪者なんだよ
いろんな関係で結ばれてる 僕らは
どんな名前の つながりを持ってるんだろ

指輪で結ばれた 愛が 真実だというなら
告白さえまだ出来ない僕は君の何だろう

鞄に積めたものは ささやかな勇気と
強がりという名のプライドさ
僕が泣いてるときは 間違っても
君には 笑っててほしくない
そう思ってしまう僕は大概だね
携帯の通話ボタンを押して 待つ時間を
永遠だと 思うようになったのはいつからだろう
どうでもいいな
そんなことは 下らないことだ
でも大事な変化だ

煙草を吸い終わるか吸い終わらないかの
間に思ったことだ
君を思うとき
君も僕を思ってくれているかな
そんな小さな シンクロを 期待しながら
風に乗って 消えてく煙を 目で追い掛けた

僕は 煙草を もみ消して
静かに開けたままの窓を閉めるんだ。

2016/10/15 (Sat)

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