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どるとるの部屋


[8377] レイン
詩人:どるとる [投票][編集]


夕暮れ、赤く染まった 街の空
遠くに見える 工場の煙突の煙
ゆらゆらと 東に流れていく

この悲しみの捨て場を探している
僕は一人で 寂しさに声も出せず
子猫のようにふるえているよ

見えない音が闇の中に降って
いくつもの 雨粒が屋根にはじけて
まっ逆さまに落ちていく

痛みは残るよ 傷痕を残して
小説にはさんだ栞のところまで
読んだ物語の続きをまた読んでいく。

2016/10/22 (Sat)

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