詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜明けにはまだ遠い 薄暗い街
ため息さえ 凍りついて白く煙るよ
コートの襟を立ててもまだ寒いから
君の 笑顔を浮かべてはほくそ笑む
今か今かと待っている「その時」を
何度でも 繰り返していくのだろう
寂しさと 嬉しさが入り交じったような
どっちつかずの気持ちを道連れに
互いの顔も わからない くらいの闇の中で
お互いの 吐き出す息だけが 目印
そこにいるんだね 笑ってるのかな
泣いているのかな 言葉にして伝えてよ
坂を登りきって 振り返ればもう
朝日が 辺りの 闇を蹴散らすから
積み重ねる時間の 重みとか 意味とか
考えながら どうでもよくなった眠った
果てなく 遠い未来をイメージしては
見えない未来に 怯えて泣いていた
避けられない未来を 運命と呼ぶなら
あなたとの出会いもまた運命だろうか
寒そうにうずくまる猫は 寝返りをうってそのついでに暢気にあくびをひとつ
遠くに見える灯台の光を 目指して走った
取り立てて何の意味もないけれど
なにかが そうさせるんだよ
心をぐっと動かしていくんだよ
ペダルに力を込めてもうひと頑張り
君の嬉しそうな笑った顔を見つけたよ
愛とは少し違う感情だ
だから 僕らは離ればなれ
でも つながっていたよ
見えない 何かで
不確かな今を 確かに明日につなげて
寂しさと 嬉しさが入り交じったような
どっちつかずの気持ちを道連れに
互いの顔も わからない くらいの闇の中で
お互いの 吐き出す息だけが 目印
そこにいるんだね 笑ってるのかな
泣いているのかな 言葉にして伝えてよ
坂を登りきって 振り返ればもう
朝日が 辺りの 闇を蹴散らすから。