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どるとるの部屋


[8395] 物語
詩人:どるとる [投票][編集]


花のように
こぼれる
雫のように
踏み出した
その一歩から
始まる物語

遅ればせながら
ページをめくるよ

山の遠くから
こだまする
声のかたち
喉の揺らぎ

雷が 遠くで
光って
終わる 季節を
むせび泣いて

そっと目を閉じるとき
枯れる花の
涙は
どこへ行くのか

ああビルの森
抜けた場所
雲の 白さよ
物語 終わらせるには
まだあまりに
僕は何も知らず

人の肌の
ぬくもりも
その闇も
触れたのは
指先だけ。

2016/10/30 (Sun)

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