詩人:どるとる | [投票][編集] |
帰宅途中の 疲れた顔のサラリーマンや
渋滞で苛々してる ドライバーの
瞳の中に 今年最初の雪を降らすよ
駅前にある 大きなツリー
赤と緑の電飾
てっぺんに 飾られた 銀色の星
今年も やってきたんだね
クリスマスに乗じて
活気を 取り戻そうとする 商店街
呆れながら 僕は通り過ぎた
大人にだってクリスマスは あるんだよ
12月になるといまだにそわそわするんだ
いつまでも消えない思い出が 僕にはあるから
大人になっても 忘れられないような
クリスマスを 君にプレゼントしたい
僕は きっと君にとってのサンタクロース
イメージとはだいぶかけはなれているけど
君にメリークリスマス
今夜は 誰もが 笑って過ごせる 夜だ
くたびれたネクタイと よれよれのスーツ
大きなケーキを 買って帰るお父さん
家に帰れば 子供たちの笑顔が待ってる
普段は 邪険に扱う子供も クリスマスともなれば
ご機嫌とるように 肩揉みなんかするさ
見え見えなんだよ プレゼント目当てだね
でもそんな子供の無邪気さにこそ 愛がある
クリスマスだってだけで特別な夜だ
町中 その話題で持ちきりだろう
主役はきっと子供たちだろう
ならばお酒は控えめにしようかな
いつもは 話さないような会話もはずんで
美味しい料理に舌鼓 こういうのも悪くない
子供にとって お父さんはサンタクロース
明日になったら きっと また
魔法はとけてそっけない態度だね
だけど 今夜は みんなで笑って
過ごせる 夜だ
君の瞳に 落ちた星が 輝いて
ほらね 願い事ひとつ 叶ったよ
こんな時間 ずっと忘れてた
一杯だけ ワインを飲もうかな
ほろ酔い気分で 見上げた空に
星が 流れてった。