詩人:どるとる | [投票][編集] |
銀河を走る 列車の窓から見える
小さな 光は 君の住む町の明かりかな
夜を包む 目には見えない透明の風が
オブラートのようにすべてを 包むよ
どこにも行けないんじゃなくて
ただその術を知らないだけ
それらしい理由や宛なんか なくても
目の前を遮るドアを開ける勇気があれば
どこにでも行ける さあ旅立ちは今
目には見えない 切符を拝見
「ご乗車の際は 夢を見ることをお忘れなく」
宮沢賢治がくれた 言葉たちを集めて
風の又三郎や カンパネルラに会いに行く
月面に 降り立つえんぴつのロケット
原稿用紙を 埋めていくのは無限の想像力
眩しくて 目をつむった瞬間に
世界は 一秒ごとに変わるから
舗装された道やレールなんか なくても
柔軟な発想力とイメージひとつあれば
世界には果てなんかないんだろう
僕が吹く口笛は 未来まで届くかな
大切なことだけは 何があっても忘れたくないから
先の尖った えんぴつは 削れて 削れて
やがて小さくなる
持てなくなるくらい小さくなったら
ここらが潮時だと あきらめるだけ
それらしい理由や宛なんか なくても
目の前を遮るドアを開ける勇気があれば
どこにでも行ける さあ旅立ちは今
目には見えない 切符を拝見
「ご乗車の際は 夢を見ることをお忘れなく