詩人:どるとる | [投票][編集] |
恋をした 人の胸に咲く花は
つつましい色をしたきれいな薄紅色
声をからして 叫ぶ名前は
この世界で ただひとり
私が愛した人
白い雪が手のひらにそっと落ちて
言葉を 吐き出すまもなく
解けてなくなる
ほんの数秒の出来事
今夜 空を見上げる人たちは
永遠を願いながら
星に 祈るでしょう
大切な人の幸せを
みぞれのように 固く握った雪のかけら
この街を明日の朝には 覆い尽くして
言葉巧みに 愛を語ろうとしても
吐き出したそばから 唇を離れてく 願い
七色の 虹を描いた明日の空に
悲しみは ひとつもないことを
あなたはまだ知らない
僕もまだ知らない
赤と緑に染まった 街並み
今夜だけは涙はいらないだろう
白い雪が手のひらにそっと落ちて
言葉を 吐き出すまもなく
解けてなくなる
ほんの数秒の出来事
今夜 空を見上げる人たちは
永遠を願いながら
星に 祈るでしょう
大切な人の幸せを。