静かに 注がれるワインにも似て芳醇な血潮が身体中を 忙しく巡る古いレコード針を 落とせば溢れ出すメロディ意味と無意味の間に 立って深呼吸見せてあげよう私の醜い 中身をこの世界は物語の一頁見せてあげようあなたが望むなら黒い はらわたをえぐり出して新しい扉を開けて白い指で夜明けを描いて爪先の リズムで上手に 地面に降りたって夢のあとのまどろみに 沈む。
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