詩人:どるとる | [投票][編集] |
住宅街を通り過ぎてしばらく歩いてく
風が残した足跡を辿っていくように
吐き出した ため息を白く染めるのは冬
まだ持っていたんだな誰かを思う気持ち
雑踏の中、人混みに酔いそうになる
一夜だけの魔法この街が きらめく理由
遠く離れたこの街で迎える二度目の冬
あなたは 誰と笑っているんだろう
幸せになんかなれなくてもいいから
ただ願うことは あなたの幸せが続くこと
今話題の映画を観に行こうか
何年か前の映画のリメイク作
つないだ手を 離さないように強く握った
次第に かじかんだ手は 熱を持っていく
まだなんだかぎこちない二人は
人の流れに乗れず うまく先へ進めない
君といると何でだろう理由もなく笑える
一歩ずつ歩み寄っていければいいな
降り積もる 時間が思い出になっていく
この幸せが永遠に続けばいいと
願った二人が いたことを僕は忘れない
砂時計は 落ちきって また新しい時を 刻むよ
一分でもそれを積み重ねれば
人の 一生に値するんだよ
僕も 誰かをまた愛せるだろうか
雑踏の中、人混みに酔いそうになる
一夜だけの魔法この街が きらめく理由
遠く離れたこの街で迎える二度目の冬
あなたは 誰と笑っているんだろう
幸せになんかなれなくてもいいから
ただ願うことは あなたの幸せが続くこと。