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どるとるの部屋


[893] 名前のないうた
詩人:どるとる [投票][編集]


なんてことのない夜だ
毎日似通った なんでもない夜だ
窓の外にはきれいな夜空が広がり
星や月がそれぞれに輝いている

今日も1日 ごくろうさまと自分で自分に言うのだ
誰にもできないくらいのめいっぱいの愛情でもって

ちょっと 眠れないな
どうしたのかな 僕は
今日も やっぱり泣いちゃうかな
理由は秘密だけれど

まるで 生きた心地がしなかった 浮ついた1日の中 唯一の救いは君に会えたこと

そして夢の中へ
心 救われて
また始まる
続いてゆくニューデイズ
生まれ変わった気持ちでも昨日の悲しみや傷だらけの記憶はいつまでも古いまま僕を夜のさらに奥にある真夜中にさそう

せつなさはじける
そして僕は
遠吠え 高らかに
嘆き あえぐ

幸せは はるかずっと空の向こう
喜びは 彼方に

呼吸をやめれば
たちまち静寂に包まれるよな夜
僕を切なくさせたまま 置き去りのこの仕打ち
僕は夜の片隅で迷子の気分

きれかかった蛍光灯だけが僕の傍にいてくれる
それはまるで命の残量あらわすみたいに

もう 弱々しくてさ
泣きたくなる
泣きたくなるのはこっちだよと世の中に言われても

この夜を飛び越えるのは難を要すること 世の中は知らないだろう だからこそたどり着いた 新しい朝に工事の音で目覚めさせる

なんてね ご愛嬌。

2010/01/14 (Thu)

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