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どるとるの部屋


[913] 水面下の世界
詩人:どるとる [投票][編集]


僕にとって 昨日なんて 単なる過去だって水面下の世界を潜望鏡で覗き見る
魚になって さんざん泳いで疲れ果てたころに 出会った人
それが君なんだ

ずっと待ってたよ
ずっと出会える日を
水面下から顔をのぞかせて無駄に太ったアメンボは今日も日常をスイスイ 泳ぐ

魚眼レンズは曇りっぱなしでせっかくの君の顔も見えにくい

たびたび 跳ねる 水しぶき 悲しみが慰めなのか置いていく置きみやげ 七色の虹
心の中に架かった
僕はその虹の橋を渡って明日へ行くのさ

繋がった 今日と明日の道を ただ泳ぐみたいに水面下から 明日をのぞいて いいよと言われるまで 潜ったまま君に会えるのを待っている

わけのわからないメロディー口ずさみ
少しだけ センチメタルな気持ち胸に孕んで
僕らは僕らで好き好きに 幸せ探しに行く
そんな素敵な夢

ずっと見ていたい
ずっと抱いていたい

酸素を求めて明日も夢に向かい泳いだぶんだけちょっと休憩がてら顔を上げれば
そこが ぴったり新しい今日なのさ

魚みたいにはうまく泳げないけれど
君がくれた思い出
胸に 生きていくさ

旅人は今日も水面下から 世界を見渡す。

2010/01/18 (Mon)

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