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どるとるの部屋


[927] 雨よ降れ
詩人:どるとる [投票][編集]


夢か幻か その瀬戸際でさまよう 思いは行き場もなく 迷子のまま
右が左か 白か黒か
のるかそるか
選択にいつも迫られている
大人になったら何かが変わると本気で思っていた
でもそれは予想に過ぎなかった
そうただの憶測に過ぎなかった 本当に

足並みそろえて
歩いて行けない
常識に うまく
笑いかけられない
周りに あまり
馴染められない

迷いや悩みなんてあげればきりがないから
いちいち言わないだけ

やがて 生きることも面倒になったよ
でも前を向いていられるうちは生きていこうかな

雨が心の中に降っていればな
誰かの神経質な声など聞かなくて済むのにな
目を閉じただけで 広がるイメージ
下らん妄想に過ぎない
そう人は言うけど…

僕は それがなくちゃ生きてゆくことも
ましてや満足に歩くことさえままならない

悲しみよ 涙よ
降るならば 容赦なく降れ
中途半端は 今だけ嫌いなんだよ
わがままな僕は 今日もやっぱりわがままで

生きるってこんな風かな
ただ 息を吸い吐き出すこと繰り返すだけでよかったのに
なぜか 人ってのは面倒な生き物でやれ働けだのやれ勉強しろだの うるさくてたまらない

今更 生まれたことを後悔してもなんだしなあ…
そう思う二十歳の頃

雨よ降れ…今だけでいいから
僕だけに聴こえる雨音で全ての音を遮って
今は悲しみにどっぷりと浸っていたい
そんな気分なんだ

いいから
わけは聞かずに
雨よ 降りなせえ
そして 僕を濡らしなせえ

雨宿りなんて 逃げるようなマネはしないから。

2010/01/21 (Thu)

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