ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > スカートめくりの季節

どるとるの部屋


[938] スカートめくりの季節
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


スカートが風に舞い上がって 花びらのように揺れる季節に僕らは今から行くよ

傍から見ればスカートめくりしているようで 風はエッチだね
なんて 君と話した

スカートを着るにはまだ肌寒い季節だけど君は言った
僕のためにと言った

春を呼ぶように君がスカートをなびかせる季節はそれから僕には印象的な季節になったのさ

ほらまたエッチな風が君のスカートをめくるようにゆらゆらと波立たせ揺らす

もう 目と鼻の先さ
スカートめくりの季節
君の名前を呼んで
僕は今から行くよ
桜咲く 並木道駆けて
スカートを見に行くよ
君の胸に飛びついて

僕は風になって…
なんて なんて
言ってみたりして
春の鼻先をくすぐる
やがて くしゃみするようにあたたかな風が吐き出されて
はじまるよ 春はそこから

たんぽぽを揺らすよ
綿毛を 空に飛ばすよ

スカートめくりの季節
もう 曲がり角曲がれば
君を待っているよ
さあ 恐れないで
春に 君に 会いに行こう
誰も止めやしないさ
ほら 運命に逆らうように時計は止まって
君のまなざしをひとり占めにする
なんて 心地いいのだろう

もう 目と鼻の先さ
スカートめくりの季節
君の名前を呼んで
僕は今から行くよ
桜咲く 並木道駆けて
スカートを見に行くよ
君の胸に飛びついて

僕は風になって…
なんて なんて
言ってみたりして
春の鼻先をくすぐる
やがて くしゃみするようにあたたかな風が吐き出されて
はじまるよ 春はそこから

たんぽぽを揺らすよ
綿毛を 空に飛ばすよ
きれいな夕暮れも少しだけ 日がのびて寒い冬より 一緒にいてくれる時間が長くなる

スカートをめくるように日にちは過ぎてたちまち僕を大人にする
その前に君のスカートを着た姿を目に焼き付けておきたい
もう二度と会えない
そんな悲しみを抱いた春ははじまる
だけど恋は終わる。

2010/01/23 (Sat)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -