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orangestの部屋


[13] monochrome
詩人:orangest [投票][編集]

寄せて返す波の香り
君の笑った無邪気な顔
あの遠い夏の日...

少し半袖じゃ寒い夜
溢れる人波の中を
君の背中を頼りにして
歩いてた

街外れの小さな砂浜
果てしなく広がる海を
見つめて二人
夢を語っていた

このまま手をつないで、と
朝まで探した一筋の光

寄せて返す波の香り
季節がめぐる度
思い出す

君の笑った無邪気な顔
揺れる心を支えてくれる
あの遠い夏の日

淋しくなんかないなんて
ねぇ不器用なまま
強がり答える
言葉にできなくて笑う

砂の城に残された
君を愛してたという真実

君がさよなら言う前に
風のように
飛んでいけたら

優しい言葉
振りほどいた手
君のこと困らせたく
なかった嘘

寄せて返す波の香り
季節がめぐる度
思い出す


君の笑った無邪気な顔
揺れる心を支えてくれた
あの遠い夏の日

君がさよなら言う前に
風のように
飛んでいけたら

優しい言葉
振りほどいた手
今はただ無性に虚しい
あの遠い夏の日

何度も忘れようとした
君のいた夏...

2007/11/10 (Sat)

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