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orangestの部屋


[15] CAROLS
詩人:orangest [投票][編集]

冷たい風がこの街に
冬の訪れを告げたのか
鳴り響く楽しげなメロディー
君の元へも届いていますか

一人ただ立ち尽くす
僕の目の前を何人もが
幾度となく足早に
駆け抜けていった

凍える手をかざして
現れた君を僕は誰よりも
穏やかに見つめていた
そして頬に暖かな
キスをした

悲しい出来事ばかりが
溢れているこんな時代にも
希望が満ちていることを
教えてくれた人


捨ててしまいたい過去を
全て忘れられたらいいのに
癒されぬ傷を抱えながら
涙している夜もあるけれど

信じるべき者
守るべき者のため
変わっていく何かを確かに
ここに感じていたから

大空に光り輝く星たちが
白い妖精となって
舞い降りるとき
君のことをもっと
大事になるんだろう

これから僕達がどんな
物語を歩んでいくんだと
してもきっと君となら
笑っていられるように

2007/11/23 (Fri)

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