詩人:Ray | [投票][編集] |
月が好きと言ったあたしに
あなたは『わかる!』と笑ってうなずいてくれた。
そして今夜
鳴った携帯電話
『月がすごく綺麗でさ』
それだけのために
あたしに掛けてくれた電話。
『絶対に見たほうがいい!』
外に出て
月に会いに行った。
何とも言えない
赤々と橙色にぼんやりと輝く月が
そこにいて
あたしの心を奮わせた。
あなたがあたしに
教えてくれた月。
月が好きと言ったあたしに
今夜のあまりにも綺麗な月を見せたいと思って
掛けた電話。
そのことが
すごく嬉しくて
月の綺麗さと
あなたの優しさが
一緒になって
感動は倍になった。
『月がすごく綺麗だったから、
それをあたしに知らせなきゃと思って、
それでわざわざ電話してくれたの?』
『うん。』
あぁなんて素敵な人なんだろうと
あたしがときめいてしまったのは
言うまでもない。
三日月よりも少し厚い
赤橙色の今夜の月は
きっと一生忘れられない。
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あなたの笑った顔が好き。
こんなふうに
誰かの笑顔を
ここまで好きになれたことが
今まであったかなって
考えてみた。
あなたが笑ってると
本当に嬉しい。
笑った顔を見ているだけで
あたしはこんなにも
優しい気持ちになれるの。
あたしを見つけて
笑顔で手を振って
駆け寄ってきてくれる
あなたを見たときの
あたしの胸中の嬉しさは
きっと計り知れないよ。
ずっと笑っててね。
いつでも笑っててね。
隣じゃなくてもいいからその笑顔をあたしに見せていてね。
あなたの笑った顔が好き。
こんなにも
誰かの笑顔を
愛しいと思えたことは
きっと初めてなの。
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真っ青な空を見上げて
『今日の空は遠くて綺麗だなぁ』と
子どものようにはしゃぐあなたを見て
あたしが感動したのは、言うまでもない。
あたしが 大好きな空。
ずっといつも見てきた空。
いままで そんなふうに、
あたしと同じように、
空を見てる人に出会えたことは
たぶん無かったんだよ。
自分と同じ感性を持っている人がこんなにそばにいたこと、
その日あたしは初めて知ったの。
嬉しさの前に 驚いて
何も言えなかった。
『あたしもわかるよ』って言えなかったことが
今になって悔やまれる。
今度 機会があったら
月のことを話してみよう。
太陽が好きって言ってたあなたに
あたしは月が好きなんだって 言ったら
どう応えてくれるかな。
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あなたの笑顔が曇ることに
こんなに悲しさを覚える自分がいるなんて
知らなかった。
あなたの声が聴けないことに
こんなに不安感を覚える自分がいるなんて
知らなかった。
あなたの背中しか見れないことに
こんなに距離を感じる
自分がいるなんて
知らなかった。
あなたが隣にいないことに
こんなに寂しさを感じる自分がいるなんて
知らなかった。
ねぇ どうしたの?
何かあったの?
あたし 何か悪いことした?
どうして笑ってくれないの。
どうして話してくれないの。
どうしてこっちを向いてくれないの。
どうして
隣に居てくれないの。
他の誰よりも
あなたがそばにいないことが
あたしには相当の違和感があるみたい。
ねぇ
あたしの寂しい気持ちを
どうかわかってよ。
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守れない約束は
しないほうが身のためよ
なんて
そんなこと言ったって
いまのあなたには
皮肉にしか聞こえないわよね。
あたしだって
100%信じきって
その約束を交わしたわけじゃない
だけど
期待も決してゼロじゃなかったのは
紛れもない事実だった。
信頼が0だったなら
約束なんてしなかった
『ごめんね』って
決まりが悪いように
苦笑するあなたを前に
あたしは怒ることも出来なくて
『やっぱりね』なんて
思いながら
ただ 相槌を打つことしか出来なかった。
あなたにはあなたの生活がある。
あたしはそこにくっつくただの付属品でしかなくて
それとまるで正反対の生活を送る自分に
心底嫌気がさしたものよ。
喜びいっぱいの約束は
いま実行されるより前に
悲しみで埋め尽くされた。
もう一度 約束をしたい。
そしたら
今度はあたしが
あなたを振りほどいてやるわ。
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涙は 決して枯れることは無いんだって
誰に教わったわけでもないのに
どうして あたしは
知っているんだろう。
色んな気持ちが重なって
思い出を掘り返して
涙に託し
その想いを拡散させる
あたしは そんなふうにして
いつだって
泣いてた
溜まった涙は冷たくて
止めたくても
止まらなくて
誰かの為に
流す温かい涙とは程遠い。
だけど 今夜だけは
涙にこんなにたくさん
出会えたことに感謝したい。
ずっとずっと
待ってたよ。
昨日までを透明にしてくれる
あたしの涙。
ひとりじゃないって
教えてくれた。
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追いかけて
追いかけて
あなたに
置いてかれないように
走って
走って
ずっと
好きでいてもらえるように
あなたの 笑顔が
いつでも
そこにあることが
どれだけの力になっただろう。
何の曇りもなく
あたしはあなたを
好きだと言える。
そんな気持ちが
ほんとに嬉しくて
泣きそうになる。
いつから こんなに
好きになっていたんだろう
どれだけの言葉を並べても
きっと全ては
伝えきれない。
恋ではない『愛』を
知れたこと
切なさのない『愛』を
この胸いっぱいで
感じれたこと
それが あたしの
今の最高の記念品。
離れたくなかった。
感謝の気持ちと
愛する気持ちとが
ごちゃ混ぜになって
涙が出た。
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大人になればなるほど、
人は 「考える」ことを知る。
何も考えずに
飛び出して
たとえ散っても、
向かって行っていたことが
どんなに喜ばしいことだったろう。
「好き」と思えば、
ただそれだけ。
「会いたい」と思えば、ただそれだけ。
伝えたいことを
真っ直ぐに伝えられていた、いつかの自分が
いかに微笑ましいことだろう。
『大人になりたくない』と いうのは
きっと
そういう部分が大きいんだろうと思った。
いつからこの眼は
醜く 汚いものも
見えるようになってしまったんだろう。
ただ 君を
「好き」なだけで
良かったのに
思考回路が複雑化したことに
何の喜びも
感じない。
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少しでも
楽しいことがあるなら
少しのことで 笑えて
少しでも
面白いと感じれる瞬間があるなら
生きるのを止めるな、
まだ、生きていたほうがいいと
教えられた。
たとえ 今の時間に色が無くても、
いつか色づく。
いつか
その色を愛しいと思える。
確かに、と思った。
生きている限り
希望は失くならずに、
そこにある。
こんなことで
へこたれて
こんなことで
笑えなくなる
自分がいかに恥ずかしいか
知った。
いつか 必ず
僕にだって
言えるだろう。
『あぁ、
生きていて 良かった。』
と。
そのときこそ
せめて
笑っていられるように。
愛おしい時間が
そこに有りますように。
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人と人との不幸を比べることは良くない。
けど
みんながみんな
同じように
痛みや悩みを抱えて
生きているんだってことを
あたしは今日
あなたのおかげで
改めて知れた。
あたしの病気は
たとえ本当にそれが
名前のある確かな病気だったとしても、
何でもなくて
『よくあること』
そんな風にあなたが
一生懸命
言葉を詰まらせながら言ってくれたことが
嬉しかった。
『同じだよ』って
『まだ全然大丈夫だよ』って
大きな声で言ってくれたことが
何よりも 嬉しかった。
あたしを
救ってくれる手が
やっぱりここにあった。
何度言っても足りないけど
ありがとう。
やっぱりあたしには
あなたしかいないんだよ。