ホーム > 詩人の部屋 > Rayの部屋 > 泡と金魚と人魚姫

Rayの部屋


[138] 泡と金魚と人魚姫
詩人:Ray [投票][編集]

きっと

 きみは知らない。



あたしが

あなたをこんなに好きなんだっていう気持ち。



あなたの笑顔

思い出すたびに

胸がぎゅぅってなって



ささいなことば

他愛もない単純なメール

あたしの名前を呼ぶ声




すべてが ただただ

そのたびに

新鮮で



あたしの中で

なにかが 弾ける。



それは まるで


水槽の中
生まれては 消える

あぶくのようで


小さかったり
大きかったり

ときには

光にまぎれて


あなたへの
想いの泡は


一時も 休むことなく



あたしの中で


生まれては 消える。



それなら あたしは


水槽の中

ずっと 泳ぎ続ける


真っ赤な金魚。




きみに届いてほしいから


あたしは

ずっと
泳ぎ続ける。



人魚姫には
なりたくないよ。


2005/01/03 (Mon)

前頁] [Rayの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -