願い事は数えきれない程あった。いくつ言葉を並べてそれを手に入れても鏡に映るのは汚れた自分で願い事が心に浮かぶたびその自分の醜さに悲哀した。『もしも たった一つ願いが叶うなら?』なんて質問に僕はきっと答えられない。『人間は結局汚い生き物だから…』なんてそんな悟った風にして醜い自分を正当化したりする。ねぇ 君はこの星空の下何を願ったのかな。望む事を知らなければ鏡に映る自分も少しは愛せたのかもしれないね。
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