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Rayの部屋


[396] 神秘
詩人:Ray [投票][編集]

今夜は月がめちゃくちゃ綺麗だよ って言われて

どんなもんかと思って
外へ出て月を探しに行った。


でも
僕には月を見つけられなくて

あぁ、やっぱり。と思ってしばらくそこに立っていた。


綺麗な月を見たかったのは確かだけど

そんな月を見るのが恐かったのも、事実。


神秘的なものに僕が与えられるのは
癒しではなく
空虚感だから。


月が放つ繊細な光に
きっと僕の影は
よりいっそう
その濃さを増してしまうだろう。


世の神秘をいつまでも追い求めたいと人は願う。

綺麗であれば綺麗である程、その神秘は絶賛される。


そんなことはいくらでも有り得るのに、

何故だろう
僕には哀しくてたまらない。


今夜 月を見つけられなかった僕。

それがもし運命と呼ばれるなら、
それこそが世の神秘であると、僕は考えた。



涙がこぼれた。

2005/12/06 (Tue)

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