ピエロみたいになりたいと君は言った
『いつでも笑っていられるから』って
そう言った君の笑顔は
とても寂しそうだったこと
僕は気付いてたよ
感情に振り回されて
時間に怯えて
言葉に翻弄される
そんな僕らは
窮屈で空虚で
心はいつも無愛想だ
けど僕は だからって
ピエロになりたいとは
思わないよ
何を想うことなく
言葉にも邪魔されない
ただ平坦な日常
そんなふうにして
「僕」を終えるのは
嫌だ
君が もしピエロになったなら
僕はピエロにこう言うよ
『君の涙が見たい。』
2006/01/21 (Sat)