詩人:Ray | [投票][編集] |
『いつか絶対、
お前に合ったイイ男が現れるって!』
そう励まされたあたしが
次に好きになったのは
あなたでした。
こんなに運が悪いことって無いと思った。
ほんの少し
間違ったタイミングと
必要以上に
あなたと過ごした時間。
これからも毎日
一緒に過ごしていく
あたしたちなのに、
もうすでに
『今』までのあなたとの出来事・時間は
思い出に変わった。
こんなヒドイ仕打ちは無いと
声を上げて
顔をうずめて
泣いた。
もう少し早かったら、
もう少し遅ければ、
こんなに苦しいことは無かった。
神様を恨んでも仕方ない。
勝手に 一人で
舞い上がってた
あたしが悪い。
明日あなたに会っても
ちゃんと笑えるように
笑顔の練習をしておかなきゃ。
ちゃんと笑って
いつものあたしで
『おめでとう』って
言えるように。
今ならまだ間に合う。
今ならまだ
自分の気持ちを制御できる。
ホイッスルはまだ鳴ってないよね?
スタートラインに立っただけの今だから、
走り出してしまう前に
あたしはこの戦線を
辞退します。