詩人:Ray | [投票][編集] |
限りある時間
あなたの隣で
あたしは
なにもできなかった.
これが終わったら
もうずっと会えない。
それがわかってるから、少しでも一緒に居たい。少しでもあなたと言葉を交わしたい。
そう想ってるのに、
あなたの隣で
あたしはなにもできなかった。
あなたの顔を
少しでも長く見ていたいと思うのに、
目を合わせるのが恥ずかしくて
隣に居ながら
あなたの顔を見ることができなかった。
今日が終わったら
もう会えない.
ホームでベンチにふたりで座りながら、
電車がずっと来ないで欲しいと願った.
電車に揺られながら
だんだん
別れる駅に近づいていく電車をうらんだ。
あなたと一緒の時間
時間が止まればいいのにって、
何度願ったか分からない。
服装もメイクも髪型も
もう自分のことなんて
どうでもよかった。
あたしの目の前に、
あなたが居てくれるならそれだけでよかった。
電車に乗って
遠ざかっていく
あなたの背中を見つめながら、
あたしの中の「好き」が爆発した。
他の誰にもかなわない。
あなたへのあたしの想いは
こんなにも大きさを持つんだってことを
気付かされた
そんな今日だった.