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Rayの部屋


[68] 僕と君とあいつB
詩人:Ray [投票][編集]

月日が流れて

執拗に『君に会いたい』と 願うようになった。


こないだ
あいつが泣いていた


「自分」の道に迷って
『どうしたらいいのかわからない』と涙を流しながら呟いていた


僕は そんなあいつの隣で
慰めの言葉をかけることも
一緒に泣くことも出来ずに


ただ ずっと泣いているあいつを見てた



僕が 暗闇の中にいたとき

あいつは叱るように
『何やってんの』と言って 笑った



それを思い出して
僕は 同じように
あいつを叱った

『涙はお前らしくない』と言ってやった


するとあいつは
涙をたくさん溜めた瞳で

驚いたように 僕を見て


そして笑った。

『あんたが叱るのも、らしくないよ』と笑ったんだ。


いつものあいつに戻ったと 僕は嬉しくて
一緒に笑った。


僕は あいつの笑顔が
大好きで

それからは

あいつの笑顔を作るのが

いつも 僕であったならと 願うようになった。


そんなあいつと同じ位

大切に想う君だから


君の笑顔も

僕が作りたい。



最後に見せたあの笑顔

今度会ったときには
飽きるほどに
見せてほしい


いつも笑顔でいる
あいつみたいに。


涙はもう
いらないから





2004/09/26 (Sun)

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