詩人:Ray | [投票][編集] |
「幸せ」を見付けて
あいつと別れた僕は
涙を拭って
君に会いに行こうと思った。
あいつとの別れは
哀しかったけど
決して寂しくはなかった
それはきっと あいつも同じ。
僕らはもう
寂しさに負けるほど
弱くはない
あいつは僕に
たくさんの笑顔と勇気と幸せをくれたから
僕もまた
あいつがくれたように
君に
笑顔と勇気と幸せを
あげたいと強く思った。
今までは あいつとずっと一緒にいた僕だったけど
これからは 君とずっと一緒にいたい。
都合が良くて
勝手すぎるかもしれないけど
ただ僕は 素直に
そう願った。
そうして 戻った
君のいる場所
君はいた。
最後に見た笑顔と
変わらない笑顔で
僕を迎えてくれた
そして『おかえりなさい』と僕に言った。
僕らはその日
たくさんの話をして
君は
『あなたのこと、忘れたことなかったよ』と
微笑んだ。
僕は嬉しくて
『僕も』と言った。
君はずっとずっと笑っていたね。
あの頃の泣いている君じゃなかった。
嬉しかった
その笑顔がずっと愛おしかったから
だけど
何故だろう。
僕はそんな君の隣
寂しい気持ちで
胸がいっぱいだった。