詩人:悲 | [投票][編集] |
夕焼けが僕を包んだ
不思議なくらい空はオレンジ色
なにもない…ただの野原が広がって
僕は中心にすわった
鳥達が
ついておいでよって
僕の目の前を横切る
気持ちがいい風が吹いて
少し寂しい気持ちになった
この風景を見てると
考え事がバカバカしいことに気づいて
こんなキレイな風景を壊す人間が
とってもイヤになった
誰かさんの
ただいま
って声が聞こえて
母さんが恋しくなった
多分僕の悩みなんか小さくて
僕の百倍悩んでる人がいるんだろう
だからあんま大きいコトは言えない
ケド
あなたを支えてくれる人は絶対いるから
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時計の音が
大きな音に聞こえて
自分の心臓の音が
音というより振動で伝わった
ふと浮かぶアナタの笑顔
残像ですらときめく
自分の不甲斐なさが
夢の中へ落ちてく
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お母さん
お弁当は…?
僕の大好きな
タコのソーセージが懐かしいな
お母さん
僕の卒業式を見てよ
母さんのお腹から出てきてから
愛情を食べて
こんなに大きくなったんだよ
お母さん
思い出すと
泣き顔しか浮かばないよ
お母さん
泣いててもアナタを見ると
ほっとしたな
お母さん
帰り道つないだ手は
どこいったの
お母さん
僕は泣きません
アナタが心配しないように
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僕が笑顔で
アナタに喋りかけてる時
隣に
死んだあの人に喋りかけてる人がいる
僕が笑顔で
アナタを抱きしめてるとき
隣に
泣きながら死んだあの人を抱きしめてる人がいる
僕がアナタに
愛を感じてるとき
隣で
死んだあの人と別れを感じてる人がいる
同じ地上にいるのに
いろんな感情がある
僕は笑っていいのかな
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今一番キライなのは
運命
人生の流れは
運命という字を描いてる
僕達の心を引き裂いたのも
運命なんでしょ
アナタが死んだことも運命なんでしょ
一緒に死ねないことも運命なんでしょ
ケド…
アナタと僕を会わせてくれたのも
運命なんだよね
ファーストキスをアナタで飾れたのも
運命なんだよね
僕は何を憎めばいい
ここにいない君に僕はなにをしてやれる?
涙を流すことしかできないよ…
せめて
大好きなアナタの最後の言葉を
僕も空に叫ぶよ
聞こえるかな?
愛してます
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人間を誰がつくっただなんて
神様で通せばそれでおわりかも
ケド君を作ったのも
神様なんて言うなら
なんて悲しいんだ
君は君で
最初を作ったのは神様で
今を作ったのは僕で
終わりを作るのは君自身
順序をまっさかさまにすれば
自分を作れて
勝手に死ねるんだけど
今僕が愛してるのは
作った君なんじゃなくて
今の君なんだよね