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壬治の部屋


[192] Strawberry
詩人:壬治 [投票][編集]

ぐつぐつ甘く煮込んだ恋の
奥底に潜んだ魔物が
今もうごめいている

心の中よりずっと
顔に出しているさ
たぶんあの時
その沈黙に本音を込めたよ

強い風にあおられて
彼女の髪がなびけば
心の宇宙は漆黒の
草原のよう
そのまま僕は支配された

同じ夢をみている
それは悲しくもあり
素晴らしくもあること

届かないと知っていても
それを越えてみせると
思える朝にようやく
辿り着いたんだ

どうしても幻想を
壊せないのなら
僕はそれさえも飲み込む
覚悟があるから

2016/01/18 (Mon)

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