詩人:ひトも | [投票][編集] |
必死に生きて きたのだろう。
飲み明かして気持ち吐き出せ
たまにはそれも いいだろう。
今在るものを無下にして,,
その忘却に気付けたならば
現の世界に夢を見れる。
天気雨。雨の中に虹はある。
右手振り上げ左足で地面を蹴る。
雨止む気配は まだないが、
あの日射しを蓄えて、
あなたは進んでゆくのだろう。。
詩人:ひトも | [投票][編集] |
僕と彼女の距離はそのまま。
距離を保って歩いてる。
でも街灯は一定の
場所を保って照らしてる。
僕と彼女の距離はそのまま。
ただ影だけが近付いて。
重なり始めて薄れあい,
気付けば元より離れてて、、
僕と彼女の距離が離れて。
懸命に伸びる僕の影。
ようやく足に届くころ,
想い儚く薄れて消えて、、
僕と彼女の距離が縮んで。
居場所を見つけた僕の影..
そっと彼女に寄り添って。。
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その不可逆さはずるいと思う。
底に沈めた錆びた錨も、
底に沈んだ宝の箱も、
手が届かないと諦めたのに、
そのにおいがした途端、
泡みたいに浮かび上がって、
否が応でも思い出す。
水面で儚くそれは割れ、
再び沈んでゆく様を、
なすすべも無く眺めて終わる。
その一方的な不可逆性は,
どこかそうだ。夢にも似てる。
その不可逆さはずるいと思う。
底に沈めた錆びた錨も、
底に沈んだ宝の箱も、
息が続かず届かぬ日々も、
そのにおいがした途端、
足掻く私をからかうように、
否が応でも思い出す。
水面でゆっくりそれは割れ、
どこかに霞んでゆく様に、
手を伸ばしては届かず終わる。
その一方的な不可逆性は,
どこか、そうだ。あなたに似てる。
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そいつは真似して少し笑った。
意味など解ってないのだろう。
頭に直接語る癖。
いい加減にやめてほしい。
人が羨ましいという。
意味のわからぬ音を発して、
今夜も僕を悩ませる。
僕らは空も飛べないし、
瞬間移動もできやしない。
何がいいかと尋ねると、
ご飯をいっぱい頬張りながら
ほころぶ顔が良いという。
光合成する彼らには、
美味しいご飯は必要ない。
人が羨ましいという。
僕を怒らす音を発して、
夢でも僕を悩ませる。
僕らは食べなきゃ死んじゃうし、
食べても1000年は生きられない。
何がいいかと尋ねると、
他人のために困ったり、
涙するのが良いという。
クローン産める彼らには、
愛する誰かは必要ない。
振られた夜に夢に見る
その子をつついて首をかしげる。
そいつは真似して顔を濡らした。
その泣き顔は不細工で
僕は思わず少し笑った。