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かしの部屋


[23] こうき
詩人:かし [投票][編集]



手が冷たくて目線を下げたその向こうに
あなたが歩いてくる

いつも気付けばよかったと
後になって思ってしまうから


これだけ道が広ければ
それだけ見違えることだろう

それだけ離れているのだろうか
どこまで歩いて行くのか知らずにいる





振り向けば小さくなる背中を追える
まだ間に合わないことはない

けれど走り出す勇気がなくて
あの扉を開けてしまった後だから


指先がまた冷えてしまうのを
怖がってしまっている


2009/01/29 (Thu)

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