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かしの部屋


[24] ほとなれ
詩人:かし [投票][編集]


誰かにそう思われたから
私は熱を奪われてしまうのだろうか


自分の、他人のなんてことない行動が
閉ざした扉に光をあてる

皮を撫でてゆくだけの風が
私の身体をすり抜けて
心を奪い去って行く

何も考えることが出来なくなる
ぽっかりと穴が空き
私は沈んで行く

分かっているんじゃないんだろうか
誰かがお前に傷付いて
そして消え去ってしまえばいいって
そう思ったことも
理由は自分の及ぶところではないことも

うなされて汗をかいて
目を開ければ光る星が眩しくて
誰か遠ざけてくれないか

もう閉めきって空は


青色が滲んで境界をなくしてゆく
風はもう吹くことはない
もう奪われる熱すらない


2009/02/10 (Tue)

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