三羽のカラスが空を行く茜色した空を行く海を目指した一羽はその青に、その美しさに生まれた空の青さを思い海の深くへ溺死した今はただ魚影だけが漂う山を目指した一羽は紛う事なき緑に その神々しきに 荒ぶる神の 猛り声を聞いた自分の行き着く場所を知り森の深くで餓え死んだ街を目指した一羽は生まれた故郷の青さを忘れ自分の行き着く先は知らず食を漁り、涙を忘れ、ただ、生きている
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