詩人:はちざえもん | [投票][編集] |
戦跡で焼きついた鮮やかな青 揺れる車体で物思いにふける 窓辺で移ろう街の光 世界は時に全てを内包したかのように振舞い また時に別世界のような印象を僕に与える 時々感じる虚しさは 焦れた心の諦めの部分 煌びやかな街灯は 空虚な胸のうちを照らす
吐息が白く宙を這う 街路樹の道 笑う彼女の横顔 無関心な人々の群れ 飽食の僕らは空を仰ぐ 忘れたほうがいいのだろうか 忘れてしまってもいいのだろうか 無力を痛感して何になるのだろうか 結局、何の答えも出せぬまま 平穏な街角 浮かれた声にハッとする 着飾った街の中 聖女の歌声が響く
満ち足りた僕らに 聖女が歌声を響かせる