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はちざえもんの部屋


[66] 寡黙な空
詩人:はちざえもん [投票][編集]

寡黙な空と、不釣合いな雨
ざぁざぁ、ざぁざぁ
零れ落ちる雨


夕暮れに置き忘れた
麦藁帽子を探しに来たんだ。

小さな石に、こつん、田んぼに蹴り入れる
水面が波打ってそのうち、全部消えちゃった

畦道に滴る雨は
寡黙な空の涙かな。

南へ行った父ちゃんが
何も喋らず眠ってる


忘れられないのは
泣き崩れた母の面影や
些細な小石につまずいた事。


あと、
寡黙な空の泣き顔も

2007/03/25 (Sun)

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